Seneca

叡智によって、激動の世の中を生き抜こう

仏教・宗教

欲望の制御

釈尊やエピクロスなどの賢人は、欲望が肥大化することの恐ろしさに気づいていたのだと思います。だからこそ、粗末な食事で満足し、欲望を制御することの大切さを説いたのです。 現代日本では、釈尊やエピクロスが生きていた時代よりも、断然欲望が肥大化しや…

原始仏教について謎なこと

原始仏教はマインドフルネスなどの影響もあって、そもそもいろいろな書籍も出てますし、解説したサイトもたくさんあります。ただ、素人目線からいって、根本的に謎なことがいくつかありまます。そんで、けっこう大事なことだと思うのですが、なかなかそのこ…

エピクロスの哲学と原始仏教

仕事が相変わらずつらいのですが、とりあえず読んだ本について書いていきます。 原始仏教について書いてきたのですが、原始仏典はかなり数が多く、読むのも大変です。原始仏典が直接日本語に訳されたもので読みやすいものは、春秋社から出版されている『原始…

仏教について~サボることは悪~

私の考える原始仏教の3大テーマとして、①禁欲主義 ②平和主義 ③努力主義があります。今回は、③努力主義について解説していきたいと思います。 ある作家さんが、「仏教はがんばらなくていい教えであり、努力否定主義」といっておられた気がします。長年、「仏…

仏教について~『ブッダのことば』~

最古の経典『スッタニパータ』については、いろいろな感想を持つ人がいるのではないでしょうか。 「読みやすい現代語で書かれているから、漢文だらけの難解そうなお経よりも、シンプルで読みやすい」という人もいれば、 「何が書いてあるのか理解できない、…

仏教について ~争いは何も生まない~

釈尊の教えの特徴として、①禁欲主義 ②平和主義 ③努力主義の3つをあげていきました。 今回は2つめの②平和主義について解説をしていきたいと思います。 「仏教は、キリスト教やイスラム教と比べて平和的な宗教である」なんていうことはよく言われます。なん…

仏教について ~欲望に支配されないために~

前回の記事では、『ブッダのことば』を読んだ私の感想として、釈尊の教えには、①禁欲主義 ②平和主義 ③努力主義の3つがあると書きました。 『ブッダのことば』の中から、具体的に引用もしながら、もう少し深く考察していきたいと思います。 まずは①禁欲主義…

仏教について ~釈尊は何を説いたか~③

原始仏教経典『スッタニパータ』を中村元先生が訳した『ブッダのことば』なんですが、これもいわゆる「お経」なんですよね。お経というと、つい漢字だらけの意味のわからない書物という感じがしますが、それはもともとインドで作られた経典が、中国に伝わっ…

仏教について ~釈尊は何を説いたか②~

前回の続きです。 いろいろな仏教経典は、釈尊の言葉を集めたものとされていますが、後世のお弟子さんたちが創作したものが多いとされています。 それでは、釈尊の「本当は」何を説いたのでしょうか!?いったんどんな教えだったのでしょうか!? 実は、わか…

仏教について ~釈尊は何を説いたか~

古今東西、世界にはいろんな思想や宗教があったりするわけですが、とりあえず、仏教に焦点をあてて、記事を書いていきたいと思います。 なぜ仏教なのか? まず、私は日本人で、しかも日本に住んでいます。 日本に住んでいれば、仏教というものは、意識せずと…