原始仏教に憧れます
私は原始仏教の教義とか、古代のサンガに漠然とした憧れを抱いております。
悟りを開いた釈尊や、サーリプッタやモッガラーナといった高弟たち。そして彼らには及ばずとも、世俗の名誉や煩わしい仕事から離れ、修行をした仏弟子たち。
彼らは一体どのような生活を送り、そして何を学び、どんな修行をしたのか、そして何を感じたのか。
古代インドの出家生活という、現代日本に生きる我々には想像もつかない世界のことです。飢えや渇き、猛獣や蛇、盗賊や迫害など、数々の危機に直面することも日常茶飯事だったはず。命を簡単に落としてもおかしくない環境だったはず。そして、修行や戒律も非常に厳しかったはず。ラディカルな世界だったに違いありません。
しかし、あらゆる欲望から離れ、安らかで、幸福な心境で日々を過ごしていたと思います。
私が彼らの仲間になったり、彼らと同じような生活をすることはできません。古代インドへ行くにはタイムマシンが必要だし、タイやミャンマーに行けば出家できそうですが、日本以外では生きていける自信はないし・・・。私には、出家生活は無理です。届かない夢です。
しかし、仏典を読むことはできます。ティクナットハンやダライラマの書籍を読むことはできます。現代日本に住む私でも、できることはあります。
少しだけでも、原始仏教のサンガの雰囲気を味わい、釈尊や弟子たちを身近に感じることはできるはず。
一歩ずつ、いや半歩ずつでも、原始仏教に関する「何か」に触れていきたいと思っています。