釈尊の直弟子たちとサンガ
一般的に、「ブッダ(=目覚めた人)」といえば、ほかならぬ釈尊(ゴータマ・シッダールタ)のみであるということになってます。
しかし、釈尊の直弟子であるサーリプッタやマハーカッサパなども、ジャイナ教のかなり古い経典ではブッダであると記されているみたいです。
サーリプッタは十大弟子の筆頭にあがる人物なので、相当優秀だったのでしょう。マハーカッサパも、釈尊の死後、教団を率いていた方なので、これまた優秀です。
おそらく釈尊と同じ境地に達していたのでしょう。
この2人ならさもありなんという感じですが、最初期の釈尊の直弟子には、この2人以外にも「ブッダ」と呼ばれている方はちらほらいたのだと予想します。
『スッタニパータ』などには、一人で孤独に修行することが奨励されています。おそらく、釈尊の修行の追体験をすべしということだったのではないでしょうか。釈尊が悟りを開いてのち、いきなりたくさんの人に教えを説いたわけではなく、かなり修行が進んだ人に法を伝えていたのだと思います。おそらく命がけの非常に厳しい苦行を含む修行法だったに違いありません。最初期のサンガは、少数のエリート集団といったかたちではなかったかと思います。