中道は後世の教え
釈尊が苦行を捨て、菩提樹で瞑想することで、悟りを開く。いわゆる中道を歩んだことで釈尊は真理を体得したということは、良く知られており、常識化しております。
しかしながら、そういった釈尊の生涯を記した仏伝というものは、そもそも釈尊のありのままの生涯を客観的に記述したわけではなく、後世につくられたものであるということも最近言われております。
『スッタニパータ』で、命懸けの苦行を行う釈尊が描かれているわけですが、そうしたエピソードを読んでいきますと、苦行はとても大切な要素であったということがわかります。というか、釈尊は苦行によって悟りを開いたのではないか??とすら思えてきます。
中道という教えは、後世の弟子たちが編み出した概念なのではないかと思います。